法務の樹海

司法試験合格後、司法修習に行かずに3年ほどぷらぷらした後、71期で司法修習予定の者によるブログ

法科大学院生の就職活動について

今日は法科大学院生の就職活動について、書きたいと思います。

弁護士の就職難だの、司法試験に受からなかった法科大学院生はどうしようもないだのといった意見が散見されますが、実体としてはどんなな感じなのか、実感ベースで書いていきます。結論から言うと、「いうほど悪い状況じゃないんじゃないの?」という話しです。以下ざざっと思うことを書いていきます。

 

1、仕事があるかどうかは景気次第だ

当たり前のことですが景気が良ければ就職も余裕というところは押さえないといけません。逆もしかりです。2015年1月現在では、実感ですが景気はそこそこといったところなので、外部環境としてはそう悪くないのではないでしょうか。ただし、日本経済全体のパイは徐々に縮小していっているというところは要注意です。今後は全体的に厳しくなっていくんじゃないでしょうか。

 

2、司法試験に受からなかった法科大学院生の就職

前提として、就職とは、企業の正社員として雇用されること、と定義します。

このカテゴリーの人の就職が上手くいくか行かないかは、①年齢、②卒業大学、③コミュニケーションスキル、④パーソナリティの4つの要素で決まると思います。これも当たり前といえば当たり前ですね。

 

まず年齢については、今の外部環境を前提とするなら、20代前半~中盤は余裕、30歳までなんとかOK、30歳以降は③④のファクターでかなり頑張らなければいけない感じです。

 

次に卒業大学については、学部卒と一緒で、地方国立・March関関同立早慶上智・旧帝<京大<東大、という感じで一番左でニュートラル評価、右に行くほどプラス評価という感じです。ただ、正直このファクターあんまり重視されてないんじゃないのと思います。

 

そして言わずもがなの③。一般的に言われている通り、コミュニケーションがちゃんと取れるかは極めて重要です。AやれといわれてBやっちゃう人は、組織では良いパフォーマンス上げられないので。

 

そして④のパーソナリティ、これはボディーブローのように効いてくる要素です。上昇志向が強いとか、ライフワークバランス重視とか、そういった仕事に対するモノの考え方というところです。ココが輝いていると、①②がダメでもサクッと採ってもらえることがあります。ただし④を伝えるためには③は必須要素です。

 

だいたい以上4つの要素の組み合わせで、就職の決まりやすさが決定します。なので、「法科大学院生の就職は大変」とざっくりくくるのはちょっとどうかということになります。ただ、一般的な法科大学院生が持っている要素が、20代中盤から後半、学歴関関同立March以上、コミュニケーション能力は普通~高い、やや保守的なパーソナリティー、といった具合に仮定できるなら、法科大学院生は就職戦線でビハインドを取ることはないはずです。

 

4、司法試験合格者について

企業就職については、はっきりいって楽勝です。就職難とか完全に嘘です。司法試験合格の資格でブーストされることにより、書類選考は全通、面接で③④問われるだけという感じです。待遇については私が見ていた限りでは350~600ぐらい、中央値は450ぐらいなんじゃないでしょうか。繰り返しますがこのカテゴリーが就職難というのは実態を知らないナンセンスな意見です。

 

5、結論

法科大学院卒だけなら場合によるが一般的には就職戦線ではビハインドはなく、司法試験合格者については全く問題なし、というのが結論です。というわけで現在法科大学院に在学中の方は、景気が悪化しないことを祈りつつ、元気に勉強しておけば問題なしです。